Code for America Summit 2014の話が面白かったのでレポート
本日はこちらのイベントに参加してきました。
第43回 Code for Japan 井戸端会議 - Code for Japan | Doorkeeper
毎週木曜夜に開催されているようで、前々から興味があったのですがなかなかタイミングが合わず、今回が念願の初参加となりました。
(と言いつつがっつり1時間くらい遅れて来たのですが…)
Code for America Summit 2014 参加報告座談会
というのが今回の企画でした。
今回はセミナー形式で、9/22-9/25に行われた Code for America Summit に参加した柴田さんという方から、サミットでの発表内容やアメリカのシビックテックの状況についてお話頂くという内容でした。
以下、個人的に興味深かった内容のメモ。
- サミットにおいて、Code for Japanのプレゼンはとても評価が高かった
# 日本人がこういう場に来てプレゼンするのがまず珍しい、そしてBrigade(各地域における活動団体)を1年間で19も立ち上げたのがスゴイ、という感じだったらしい
# Code for Japanフェローの方がプレゼン時けっこう緊張していたが、それがかえって真面目に取り組んでいる印象を与えて良かったとのこと - Brigadeはボランティアベースなので、アメリカでも人が来なくて悩んでいる所は多いらしい
- アメリカではエコシステムが出来上がっている
# データを作る人、データを見せる人等 - 市役所のサイトは市役所のもう1つの入口として機能させるべき、という考えが広まっている
# 何か行政サービスを使う際に「お問い合わせはお電話で」等ではなく、web上で手続きができるようにするといった感じ - Code for Americaにおける今年の方針転換:集中する分野を決めた
1. 安全保障(犯罪への対策など)
2. ヘルスケア
3. Economic Development(経済格差への対策など)
そしてQ&Aコーナー。
Q: 日本では女性の参加は少ないように感じるが、米国ではどうだったか?
A: 日本よりは多かったが7割くらいは男性。やはりエンジニアは男性が多いため?
以下は別途個人的にお尋ねした質問。
Q: アメリカでは国が政策として進めている分、公共データはかなり出揃っている状況なのか?
A: すべてが公開されているわけではない。でもその点について日本ほどは問題にされていない。
所感など
アメリカと言えば、2013年にオバマ大統領が「税金を使って作ったデータは基本的にオープンにする」という命令を発して、強いトップダウンでオープンデータを進めてきた国という印象があり、必要なデータが入手できる状態であればいくらでもサービスが作れるからシビックテックも盛んなのではないかと考えていました。
ただ意外とデータが出揃った状態とまでは言えない状況だったり、Brigadeに人来ない問題はどこへ行ってもあるんだなということも分かり、日本はそこまで遅れを取っているという訳でもないのかも?という感想を持ちました。
進んでいる地域の良い手法を取り入れつつ、その土地の文化に合った方法というのもあると思うので、今後は日本のオリジナリティも醸造しながら海外にアピールできるようにして行けるといいですね。
そして明日からはCode for Japan Summitが開催されます。
(イベントのイメージ写真がカッコいい…!)
かなり大規模なイベントで準備に関わってる方すごくお忙しそうでしたが、きっとうまく行くと思ってます。地域課題解決やシビックテックに興味を持っている方が参加するなら、万が一不備があったとしても集まる場があるだけで十分なのではないかと。
というわけで楽しみにしておりますー。