シシャモレポート

オープンデータと猫とバイクが大好きな研究者改め経営者のレポート

夢保留

一ヶ月延長して受講していた、デジハリオンラインスクールの講座は本日が最終受講日でした。

この機会にブログの更新が止まっていた間の経緯と現在の状況を書きます。

 

昨年の10月、研究所で開発したシステムを運用するための一般社団法人を立ち上げました。

事務系の業務経験が全くない状態でしたが、役所に提出する書類作成、税金の支払、給与計算、予算管理等々、全部調べながら何とか自力で運用してきました。

その間にも研究を取り巻く環境はどんどん変わって行きました。

悩み抜いた末、研究所を辞めてシステムの運用を継続するために法人経営に専念することを決め、今年4月には代表理事に就任しました。

 

デジハリの講座は受講が完了していない状態で一度2月末で受講期限が切れてしまったのですが、有料で延長できることを知り、4月末から1ヶ月間の延長を申請しました。

とても大学院の研究を進める余裕はない状態でしたが、「夢、急募」プロジェクトに選出して頂いたチャンスを無下にするわけには行かず、せめて今運用しているサービスの質を上げるのに活用させて頂こうと考えたためです。

 

受講した "スマートフォン「完全パック」" にはiPhoneアプリ開発の講座だけでなく、JavaScript + jQuery, HTML5, PHP, スマートフォンサイト構築と5つの講座がセットになっていたため、既に習得していた技術のおさらいも、新技術について理解することもできました。

特にスマートフォンサイト構築講座でレスポンシブ対応について学ぶことができたのが大きく、習得した内容をすぐに現行運用しているサービスに活用することができました。

 

現在の最優先事項はサービスの運用を続けるために法人経営を軌道に乗せることです。

大学院は今年で修了予定でしたが、近々休学届けを提出する予定です。

気象病の研究をするという夢は一旦保留することにします。

デジハリの「夢、急募」プロジェクトの関係者の方をはじめ、応援して頂いていた方には本当に申し訳なく思います。

ですが、諦めずにまた研究が再開できる機会を狙って行くつもりです。

Code for America Summit 2014の話が面白かったのでレポート

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本日はこちらのイベントに参加してきました。

第43回 Code for Japan 井戸端会議 - Code for Japan | Doorkeeper

毎週木曜夜に開催されているようで、前々から興味があったのですがなかなかタイミングが合わず、今回が念願の初参加となりました。

(と言いつつがっつり1時間くらい遅れて来たのですが…) 

Code for America Summit 2014 参加報告座談会

というのが今回の企画でした。

今回はセミナー形式で、9/22-9/25に行われた Code for America Summit に参加した柴田さんという方から、サミットでの発表内容やアメリカのシビックテックの状況についてお話頂くという内容でした。 

以下、個人的に興味深かった内容のメモ。

  • サミットにおいて、Code for Japanのプレゼンはとても評価が高かった
    # 日本人がこういう場に来てプレゼンするのがまず珍しい、そしてBrigade(各地域における活動団体)を1年間で19も立ち上げたのがスゴイ、という感じだったらしい
    # Code for Japanフェローの方がプレゼン時けっこう緊張していたが、それがかえって真面目に取り組んでいる印象を与えて良かったとのこと

  • Brigadeはボランティアベースなので、アメリカでも人が来なくて悩んでいる所は多いらしい

  • アメリカではエコシステムが出来上がっている
    # データを作る人、データを見せる人等

  • 市役所のサイトは市役所のもう1つの入口として機能させるべき、という考えが広まっている
    # 何か行政サービスを使う際に「お問い合わせはお電話で」等ではなく、web上で手続きができるようにするといった感じ

  • Code for Americaにおける今年の方針転換:集中する分野を決めた
    1. 安全保障(犯罪への対策など)
    2. ヘルスケア
    3. Economic Development(経済格差への対策など)

 

そしてQ&Aコーナー。

Q: 日本では女性の参加は少ないように感じるが、米国ではどうだったか?

A: 日本よりは多かったが7割くらいは男性。やはりエンジニアは男性が多いため?

 

以下は別途個人的にお尋ねした質問。

Q: アメリカでは国が政策として進めている分、公共データはかなり出揃っている状況なのか?

A: すべてが公開されているわけではない。でもその点について日本ほどは問題にされていない。

 

所感など

アメリカと言えば、2013年にオバマ大統領が「税金を使って作ったデータは基本的にオープンにする」という命令を発して、強いトップダウンでオープンデータを進めてきた国という印象があり、必要なデータが入手できる状態であればいくらでもサービスが作れるからシビックテックも盛んなのではないかと考えていました。

ただ意外とデータが出揃った状態とまでは言えない状況だったり、Brigadeに人来ない問題はどこへ行ってもあるんだなということも分かり、日本はそこまで遅れを取っているという訳でもないのかも?という感想を持ちました。

進んでいる地域の良い手法を取り入れつつ、その土地の文化に合った方法というのもあると思うので、今後は日本のオリジナリティも醸造しながら海外にアピールできるようにして行けるといいですね。

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そして明日からはCode for Japan Summitが開催されます。

(イベントのイメージ写真がカッコいい…!)

かなり大規模なイベントで準備に関わってる方すごくお忙しそうでしたが、きっとうまく行くと思ってます。地域課題解決やシビックテックに興味を持っている方が参加するなら、万が一不備があったとしても集まる場があるだけで十分なのではないかと。

というわけで楽しみにしておりますー。


Code for Japan Summit 2014│TOP

【iPhoneアプリ講座受講レポートNo.3】Xcodeでインタラクティブなプログラミング

ここ2週間ほど嵐のような状態が続き、デジタルハリウッドオンラインスクールiPhoneアプリ講座、全く進められずにおりました…

応援して頂いてる方に申し訳が立たないので、週末に集中して進めるという方針を見直して、毎日1つだけでも視聴するやり方に変更することに。

今日で第一章の5単元目に入り、いよいよプログラムコードに手を入れる段階になりました!

「血液型占い」アプリを作る

今回の課題は「血液型占い」アプリとのこと。乱数を発生させることでランダムに占い結果を表示するように作るらしいです。

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まず画面(View Controller)を2つ用意。

1枚目には血液型4種類のボタン、2枚目には仮ラベルと戻るボタンを配置。

そして "MyViewController" というObjective-C Classを作成し、2枚目の画面に関連付け。

 

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続いて、仮ラベルからCtrlキー押したままソースの

@interfaceMyViewController ()

までドラッグ。

 

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なんか出ました。

占い結果を表示するので、Nameのフィールドに "result" と入力し、Connectボタンをクリック。

 

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ソースコードが自動で挿入された!!

こんなインタラクティブなプログラミング方法があるとは。

Xcodeすごいです。

 

今日はひとまずここで終了。

この段階だとまだ何をやってるのかよく分かってない部分がありますが、とりあえずXcodeは良く出来た開発環境だという印象を持ちました。

変更内容の保存も自動でやってくれてるようで、色々便利ですね。

【iPhoneアプリ講座受講レポートNo.2】画面遷移を簡単に作れる "セグエ" とは?

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03.複数画面のアプリを作ろう

今日はデジタルハリウッドオンラインスクールiPhoneアプリ講座の3単元目を受講し、画面遷移の作り方を学びました。

と、冒頭でいきなり耳慣れない単語が。

「セグエという機能を使います」

セグエ?

ハイジの村

思わず浮かんだセグウェイ。 

 

受講を進めて行くと、画面遷移を設定する機能のことを "segue" と呼ぶらしいことが分かりました。

後で調べてみたら、

A segue is a smooth transition from one topic or section to the next.

The term is derived from Italian segue, "it follows"; the pronunciation in English differs from the original Italian pronunciation.

(出典:Segue - Wikipedia, the free encyclopedia

とのことで、「スムーズに次へ移行すること」を表す言葉のようです。

もしかするとセグウェイもsegueから派生したのかもしれませんね。

 

脱線しましたが、今回作ったのは「赤」「青」「黄」の3つのボタンいずれかをクリックすると、背景をその色に変えるというアプリ。

前回同様、ビデオ受講しながら手元でXcodeを立ち上げ、講師の先生が行うのと一緒にアプリ作成を進めていきました。

  • プロジェクトを新規作成したら、まずシミュレータが正常動作するか確認する
  • 正常動作せず、エラーメッセージが出た時には強制終了して立ち上げ直すとたいてい動く

等々、要所要所でコツを教えて頂けてとても丁寧だなあ〜と思っていたら、

唐突に

 

「ここで皆さんに、あえて嫌な思いをして頂こうと思います」

 

!?

 

一体何をさせられるんだろう・・・

 

と思っていると、わざとエラーを吐かせてデバッグ画面を表示させるという練習でした。

segueで "Modal" と設定しなければいけないところを、"Push" と設定するとこのようなエラーが出ました。

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設定の違いについては今回の単元内では触れられていませんでしたが、状況によって禁止されている処理があるということなのでしょうか?

 

まあそんな感じで、今回もプログラムを書くことはなく、グラフィカルな操作のみでシンプルな複数画面を遷移するアプリがあっという間に完成しました。

この先も色々なサンプルを作りながら学んで行く講座内容のようで、楽しみです。

 

どうも最近希望が叩き潰されるような出来事ばかりで消耗する一方でしたが、こんな時に新しいことを覚えるというのは精神的に救われる感じがあります。

今は少しずつでも、自分でできることを増やして自信につなげたいと思います。

【iPhoneアプリ講座受講レポートNo.1】まずはビデオ学習の効率の良さに感動

先日合格を頂いたデジハリオンラインスクールですが、9月6日より受講(ビデオ講義)スタートしました!

ちなみに私が受講させて頂くことになったのは「スマートフォン『完全パック』【iPhone】」

iPhoneアプリだけでなくJavaScriptHTML5の講座まで、なんと至れり尽くせりな〜。 

本当にありがとうございます…!!

まずは「iPhoneアプリ講座」からスタート

パックの5つの講座のうち、まずは「iPhoneアプリ講座」から受講スタートしました。

特に順番に制約はないようで、平行して受講することもできるようです。

記念すべき初受講なので、スタバで視聴してみることにしました。

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…はい、ちょっとお洒落っぽい写真撮りたかっただけです。

 

この日は4単元ほど受講し、XcodeiPhoneアプリの開発環境)のセッティングからテンプレートアプリをエミュレーターで動かすところまですぐ実践できて、ビデオ学習の効率の良さに感動すら覚えてしまいました。

個人的に良かったと思ったポイントを3つほど挙げてみます。

①見ながらすぐ実行できて効率的

本を読みながらだと、文章を解釈して操作を理解するというステップが入りますが、ビデオ学習だと見た通りにすぐ実行できるため、非常に効率的です。

②聞き逃しても問題無い

講義だとちょっとでも注意をそらしてしまうと操作が分からなくなったり、追いつけなくなったりしますが、ビデオだと一時停止や巻き戻しができるのが便利です。

③スケジュールが立てやすい

大体一単元が15分前後なので、「今日はここまでやる」という目安を立てやすいです。この日も待ち合わせ前の空き時間を使っていたのですが、区切りよく終えることができました。

 

そしてXcode、よく出来てますね…。

ごくごくシンプルなアプリならモック作るような感じですぐ作れてしまいそうで。

今後もう少し高度なアプリ作る段階になったらどんな感じになるのか楽しみです。

次の挑戦は「通勤時間を利用して受講」

今度は通勤中に電車内でビデオ視聴できるか試してみようと思います。

研究所まで通う時は1-1.5時間ほど電車に乗りっぱなしの時間があるので、この時間を利用しない手はない!という訳です。

あとは通信環境さえクリアできれば…!

デジハリ「夢、急募」プロジェクト合格!!

合格のご報告と御礼

このたびデジタルハリウッド「夢、急募」プロジェクトに応募したところ、先月合格のご連絡を頂きました!!

デジタルハリウッド「夢、急募」プロジェクトとは?

あなたが持っている、
デジタルの力を使って叶えたい「夢」をエントリーしてください。

2つの選考の後、投資対象に選ばれた方には、
デジハリの講座を無料で受講いただけます。

(引用元:http://online.dhw.co.jp/dream/#section-1

私は本プロジェクトにおいて、中断していた研究を進めるために "スマートフォン「完全パック」 " を受講させて頂けることになりました。

色々と先の見通しが立たない状況だったところ、一筋の希望が見えたような感じです。

まずはこのような機会を設けて頂いたデジタルハリウッドオンラインスクール様、そして周囲で応援して頂いていた方々に深く御礼申し上げます。 

大学院における研究計画を再開するために応募を決断

「夢、急募」プロジェクトを知ったのは、Facebookの知人の方のポストがきっかけでした。

私は研究員として働く傍ら社会人学生として生命理工学系の大学院博士課程に通っており、諸事情により研究に利用する予定だったスマホアプリの開発の中断を余儀なくされ、研究テーマを変更しなくてはいけないかと悩んでいたところでした。

自分でスマホアプリの開発スキルを習得すれば最悪1人になっても研究を続けられるのではないかと考え、状況を打開すべく、応募することを決めました。

特に、デジハリ出身の方の技術力の高さをこれまでに参加した JAXA OPEN API COMPETITIONInternational Space Apps Challenge 2014 等で目の当たりにしていたことも大きな動機となりました。

目標はヘルスケアサービスの立ち上げ

私は元より「生物がどのように環境因子の影響を受けるか」に興味を持っており、修士課程では沖縄で魚類を対象に研究をしていました。

博士課程における研究では、「人の健康状態が気象条件によってどのように影響を受けるか」を調べてみたいと考えています。

まずは研究のためのアプリを1人で開発できるようになり、うまく仕組みとして動きそうな場合は、それを元にヘルスケアサービスを立ち上げたいと考えています。

 

業務においては、これまで自分よりスキルが高い人がいればそちらにお願いしてきたのですが、あまり他人に依存していると自分のやりたいことが通せなくなることを最近実感しました。本当に。。

今計画している研究ではアプリ開発以外のスキルも必要で、ハードルは多いですが、やり遂げることで今後専門家として活動できるような実績と自信をつけたいと思っています。

イデアソン・ハッカソンは研究にも役立つ?

デジハリを知ったのも、「夢、急募」プロジェクトを知ったのも参加したイベントで知り合った方つながりだったため、、日頃からアイデアソン・ハッカソンに足を運んでいなかったらきっとこのような機会は逃してしまっていました。

また、こういった場で出会った方々にはたくさんのアイデアと刺激を頂いてきており、自分の研究にとっても良いインプットとなっているように思います。

これからも体力が持つ限り、積極的にアイデアソン・ハッカソン等に参加して行きたいですね。

というわけで、今後こちらのブログではデジハリの授業や研究の状況と合わせて、参加したイベントについてもレポートしていく予定です。